お互い好きなのに、やむを得ない事情で別れないといけない恋人同士。
心に「好き」という気持ちを持ったまま、別々の未来を歩む2人は、別れたあとどうなるのでしょうか。
「お互い好きなのに別れる」は大きく分けて３つのケースがある
「お互いのことが大好きだったのに、勇気を出して別れた」というカップル。
別れた理由は大きく分けて3つ。
- 好きだけど、暴力を振るわれるなど、致命的な欠点があった。
- すれ違い、依存、喧嘩が続くなど、関係がうまくいかなくなった。
- 遠距離、家庭の事情など、2人では超えられない問題があった。
です。
この３つの理由は、同じ「好きなのに別れた」でも大きく異なります。
相手に致命的な欠点があったケース
大好きな人だったけど、お酒を飲むと手が付けられない。
酔って暴れて、何度もアザが出来た。
女遊びを絶対にやめない彼。
私は夜勤もある仕事で、休みも彼と合わないから、浮気のチャンスが多すぎる。
定職につけない彼。
バイトしては辞めて、しばらく無職になっての繰り返し。
ギャンブルさえ辞めてくれれば、すごくいい彼なのに。
このように、生活に支障をきたす致命的な欠点が相手にある場合、しばらくは様子を見ながらも、「いつか彼も変わってくれるかも…」と耐えている人も多いでしょう。
でも、そんな彼に好きな気持ちがありつつも勇気をだして別れた人は、立ち直りも早く、彼への未練もばっさりとなくなり、急激に気持ちが冷めていくパターンが多いです。
ほとんどの人が「もっと早く別れていれば…」とすら思っています。
好きなのに、なぜか関係がうまくいかなくて別れてしまったケース
好きなのに、なぜかうまくいかなくなることもある。
好きなのに上手くいかないことなんてあるの？
という議論にも発展しがちな、この問題。
でも、「好きなのにうまくいかない」は、実際にありますよね。
お互いに好きすぎて依存してて、それが辛い。
自分の感情が抑えられなくて、彼の前ではメンヘラになってしまう。
「俺を信じて」と言われても、焼きもち焼いて不安で仕方がない。
重い女はいけないとわかっているのに。
いつのまにか喧嘩ばっかり繰り返して、すごい傷つけあってる。
それでも毎日のように会わないと、寂しくて仕方がない。
こんな風に上手くいかなくなってくると、好きで好きで仕方ないのに「別れた方が楽になるのでは？」と考えるのですね。
でも、お互い好き同士なので、別れ話もすすまないし、別れ話をしたとしても、また仲直りしてしまう関係。
清水の舞台から飛び降りるつもりで、勇気をもって別れた場合、2人はその後どうなるのでしょうか。
このケースは不思議と、別れを強行した側（振った側）が大きく後悔が残っています。
あのとき、もっと彼の優しさをわかってあげていれば、別れずに済んだかも。
私が子供過ぎた。
どうして彼の良さがわからなかったんだろう？
と、自分の未熟さを責め続けている人が多くいます。
「もう一度連絡をとりたい」と思って悩んでいるのも、この振った側の人が多いです。
逆に、「嫌だ、別れたくない」と相手に懇願し、プライドを捨ててすがりついたけど振られた、という人。
振られたときは、ショックでショックで激やせしたり、眠れない日々を過ごしたりしますが、時期が経つと立ち直り、彼との思い出も良い思い出に変わっていきます。
別れたときは辛かったけど、今振り返ると、あのときの選択は正しかったかな。
あのまま一緒にいても、きっとお互いもっと疲れてたと思う。
と、苦い失敗を次の恋に活かす強さもあります。
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好きなのに、2人の関係だって上手くいっているのに別れないといけない事情って、どんなものがあるのでしょうか。
家庭の事情
こんなに自由に恋愛できる世の中でも、いまだに家庭の事情は存在します。
私のうちは、田舎で三代続く酒蔵。
今は父が頑張ってくれているけど、そのあとは私と姉の2人しかいない。
親戚一同みんなで、「早くうちを継いでくれる養子をもらって」と言われる。
今の彼は、会社でも活躍が期待されている。
私の存在は彼を悩ますだけだから、結婚の話が出る前に別れを告げた。
遠距離で会えない
遠距離は、運命のいたずらの中でも起こりがちな問題です。
どうして好きな人と会えないような場所でしか、夢を叶えられないのか。
卒業や就職を機に、こんな辛い別れを経験した人も多いことでしょう。
高校生のときから付き合っていた彼。
私が大阪の専門学校に行ったあとも、マメに連絡を取ったり会いに来てくれたりで、遠距離ながらも幸せだった。
いざ、専門学校を卒業したとき、私は地元に帰らず大阪に就職したいと彼に言った。
そのとき初めて「会えなくて寂しくても3年間ずっと待ってたよ。これからも遠距離なんて辛い」と彼に言われた。
本当はずっと寂しかった彼。
でも、自分の夢を諦められない私。
泣きながら別れを決めて、彼も別れを受け入れてくれた。
結婚・出産に対する考え方の違い
結婚、出産、子育ては、人生に大きく影響するもので、なかなか簡単に価値観を変えることは出来ません。
晩婚化や未婚化が進むなかで、結婚や出産に対する考え方も多様化しています。
バツイチで30代後半に突入した私。
出産のチャンスは限られてくるけど、彼は3つ年下で、まだまだ結婚や子供は他人事。
何度か話し合ったけど、どうしても子供が欲しい私と、今はまだ考えられない彼。
お互い納得のうえで別れることにしたけど、別れるときは本当に辛かった。
彼の「ごめんね」と泣いた顔がしばらく心に焼きついていた。
どちらか・もしくは双方に家庭があった
いわゆる不倫の関係ですね。
不倫についても
本当に好きなら離婚できるんじゃない？
という議論に発展しますが、不倫の恋を成就させるために、今まで築きあげた全てを捨てるのは、簡単なことではありません。
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運命に引き裂かれた人は、過去をどう思ってるの？
遠距離、家庭の事情、捨てられない夢があった。
本当なら大好きで、諦めたくなかったのに泣く泣く諦めた人たちは、今どんなふうに過去をふりかえっているのでしょうか。
未練たらたら？
今でも忘れられない？
いえ、意外にも、良い思い出として大好きだった元彼を胸にしまいつつ、たくましく生きている人が多いです。
当時、「司法試験に合格するまでは集中したい」と言って、お互い泣きながら別れた彼。
別れたあと、1度だけ「合格したよ」とメールがあっただけで、それ以降は連絡をとっていない。
元気にしてるかな？と時々思い出して切なくなるけど、今では良い思い出。
妻子のある彼に「これ以上、迷惑をかけられない」と言われて振られてしまった。
1度も喧嘩したことないくらい仲良くて、ずっと泣いていたけど、なんと半年後には、今の旦那と知り合い、とんとん拍子に結婚した。
こんなことがあるなんて…。
彼が地元の田舎に帰ると言い出したとき、私はついていく決心がつかなかった。
彼の地元の話題を聞くたび、辛くなる時期もあった。
でも、当時はその選択しかなかったので、後悔はしていない。
会いたい気持ちはあるけど、連絡を取ることもないと思う。
夢と希望いっぱいで、思い切って海外に就職したときに彼と出会った。
4年付き合ったけど、私が日本に帰り、彼とも会えなくなった。
結婚まで考えたけど、国の習慣の違いや、宗教の問題は、当時の私に重かった。
彼が地元の人と結婚し、女の子が生まれたことをfacebookで知った。
幸せそうな彼の写真を見て、あの時の決断は正しかったと思えた。
出産を諦めるか、それとも大好きな彼を諦めるか。
悩んだ挙句、彼と別れて、子供が欲しいと思ってくれる男性がいずれ現れると信じて彼と別れた。
今は無事に子供を出産し、幸せにしている。
泣く泣く別れたあと、自分の夢を叶えてくれる人に出会ったという人。
辛い選択をしたけど、その後に別れた彼も幸せになっていると聞いて、安心した人。
当時を振り返っても、別れることしか出来なかったと思える人。
それぞれ違いはありますが、別れた辛さを無駄にせず、たくましく自分の選んだ道を突き進んでいる印象です。
こうしていろんなケースを見てみると、大切なのは、「後悔しない決断」「相手を思っての決断」でしょうか。
不思議と別れを切り出された側の人も、相手のことを想い別れを受け入れたら、元彼と付き合っていたころと負けなくらい幸せな未来が訪れたりしています。
ただ、時々思い出すことはあるという人が多いです。
切なく甘い思い出、誰にでもあるものかもしれませんね。