恋愛は時には楽しく、時には不安にさせられることもあります。
既婚女性と独身男性という関係は、実ることが難しく、いばらの道を進むような恋愛。
それなのに、なぜか独身男性が既婚女性を本気で好きになってしまうことがあります。
その理由とはなんでしょうか。
また、既婚女性に恋をした独身男性の行動の特徴とは、どんなものでしょうか。
既婚女性を好きになってしまった男性の行動、心理、特徴を徹底解説します。
【序章】独身男性が既婚女性を好きになる2つの異なるシナリオ
既婚女性を本気で好きになってしまう独身男性。
「既婚女性への恋」ということでひとくくりにされてしまいがちですが、独身男性の既婚女性への恋は、大きく分けて2つのシナリオがあります。
ひとつめは、たまたま心を惹かれた相手が既婚者だったというケース。
彼にとって、本気で好きになったのが既婚者だったのは単なる偶然で、既婚者であることが理由で恋に落ちたわけではありません。
もうひとつは、常に既婚女性を好きになる、または恋愛対象とするタイプの独身男性です。
彼らにとっては、既婚者というステータスが魅力の一部であり、既婚者だから燃える恋愛が出来るのです。
この2つの恋は、同じ既婚女性を本気で好きになった独身男性でも心理や行動は全く異なるものであり、恋のプロセスや結末、望むものも全く違います。
この2つのタイプの恋のシナリオがあることを頭に入れて、これからの記事を読み進めてください。
独身男性が既婚女性を好きになってしまう5つの理由とは
ここでは、独身男性が既婚女性を好きになってしまう5つの主な理由を詳しく探ります。
それぞれの理由がどのような心理から生まれ、どのように振る舞う傾向があるのかを説明します。
たまたま好きになった人が既婚者であっただけ
独身男性が恋をした理由に「相手が既婚者」ということは全くの無関係です。
ただただ心から魅力を感じ、好きになった女性が偶然にも既婚者だった、というのが正確な表現です。
既婚者との恋愛を望まないのに、なぜか心が引き寄せられる。
止めようとしても好きな思いが止められず、辛く、苦しんでいます。
独身男性が知らない「家庭」を知る成熟感に惹かれる
「家庭」は、独身男性にとって未知の領域。
独身男性は、当然ですが「自分が家庭を作る」や「自ら行う子育て」という世界を全く知りません。
それに対して既婚女性は、家庭をはぐくみ、子育ての経験をしている「成熟した魅力をもつ女性」に見えます。
子供の頃、大人の世界にキラキラした憧れを感じたのに似ています。
家庭を築き、子育てを経験している既婚女性は、ときに独身男性にとって魅力的に見えるでしょう。
恋に振り回されない安定感に惹かれる
独身女性が彼氏の些細な行動に心が揺れ動き、不安定になる。
それとは対照的に、恋愛に成熟してどっしりとした女性に見えるのが既婚女性。
結婚しているので、夫との関係は恋愛とは違いますが、独身男性からしたら「男と女」という点では一緒です。
夫の行動一つで右往左往せず、感情を管理できる自立した女性として映ります。
独身男性は、その安定性と成熟さに惹かれることも少なくありません。
これらの側面は既婚女性に特有の魅力と言えるでしょう。
家庭、夫のある人と愛し合うことの特別感
ここからの感情は、実際に既婚女性と独身男性の思いが通じ合ったあと、さらに愛が強まりやすい理由です。
既婚女性、すなわち既に結婚していて、家庭を持っている女性。
幸せな生活を送っているはずなのに、なぜか夫以上に自分を愛してると言ってくれる。
「夫よりも愛されている」と感じることで、まさに2人の恋は運命のような感覚になりがちです。
夫を越えて自分を愛してくれる彼女のために何が出来るか、どのように彼女を支えられるかと真剣に考えます。
ただし、この心理は「たまたま好きになった人が既婚者」というシナリオにだけ当てはまる感情です。
常に既婚女性と恋をしている独身男性は、恋愛の度に「運命」なんて燃えませんからね。
人のものを奪うことの優越感
これは、常に既婚女性との恋愛を繰り返している男性に当てはまる心理です。
男性の深層心理には、競争すること、そして勝つことへの本能が存在します。
闘争心を燃やし、目の前の敵に勝つことは、男性にとってすごい自信になります。
既婚女性を惹きつけ、自分のものにすることで、他の男性に勝利したような優越感を味わう心理です。
常に既婚女性と恋をすることで、「自分は男として優れている」という自己認識を得られるのです。
結婚を迫られない気楽さがある
これも、常に既婚女性との恋愛を繰り返している男性に当てはまる心理です。
独身を謳歌したい、結婚に対する義務感や責任を避けたいと感じている独身男性にとって、既婚女性は一種のリラックスできる存在。
既婚女性との関係では、「そろそろ結婚」という現実に直面することはないからです。
独身同士での交際では、付き合いが深まり、時間が経つにつれて「結婚＝男としての責任」と考えなくてはいけない場面もあります。
しかし、その結婚のタイミングが既婚女性との交際では来ることがありません。
結婚という決断をすることなく、楽しい関係が続いていくと考えるのです。
既婚女性を好きになってしまった独身男性の行動パターンとは
ここでは、既婚女性を好きになってしまった独身男性の行動パターンを見ていきます。
既婚女性を好きになってしまった独身男性の心情は、一言で表現することが難しいほど複雑で深い。
その心理がどのような行動に現れるのでしょうか。
他の女性に目もくれなくなる
この行動は、好きになった女性がたまたま既婚者だったシナリオにだけ存在します。
既婚女性を本気で好きになってしまうと、ハッピーエンドになる確率は低いとわかりながらも、彼の目には、その既婚女性しか入らなくなります。
そのため、他の女性と遊んだり、デートしたりしません。
例え既婚者でも、彼女の存在がすべてを満たしてくれ、彼女以外に心を動かす人がいないからです。
他の女性には目もくれません。
独身男性の心の中には大好きな既婚女性だけが存在し、他の女性を見る余裕がないほど彼女に夢中です。
彼女への強い愛情が、彼の心を完全に占めてしまいます。
体の関係が持てなくても少しでも会えれば良い
この行動も、好きになった女性がたまたま既婚者だったシナリオにだけ存在します。
既婚女性を愛する独身男性は、彼女と過ごせる少ない時間が何よりも大切です。
たとえ2人でいるときに体の関係が持てなくても、既婚女性と過ごす少しの時間だけで既婚男性の心は満たされます。
彼女に会えるなら、それだけで彼は幸せ。
彼女が家庭のことで時間があまりとれないのを理解しているからです。
既婚女性と心のつながっていれば満足、少しでも会えれば価値があるのです。
夫への嫉妬心を持つ
独身男性が既婚女性を好きになると、当たり前ですが女性の夫に対し、嫉妬心を持ちます。
しかし、偶然の既婚者を好きになってしまった独身男性と、いつも既婚者との恋愛を繰り返す独身男性の嫉妬心には、大きな違いがあります。
偶然好きな人が既婚者だった独身男性は、夫への嫉妬心をほとんど口にすることはありません。
「嫉妬することで彼女を悩ませることになる」と、ひとり苦しむことがほとんどです。
逆に、既婚者との恋愛を繰り返す男性は、嫉妬心をよく口に出します。
自分の愛情を既婚女性に伝え、嫉妬するほど好きだという情熱がより一層既婚女性を引きつけ、自分たちの恋愛が更に燃え上がることを期待しているからです。
この恋は簡単ではないことを理解している
既婚女性に心を奪われてしまった独身男性は、この恋愛が簡単ではないと理解しています。
むやみやたらに連絡をしてきたり、強引に会おうと求めたりしません。
どちらかというと、彼女から発信してくるまで受け身の態度をとることが多いです。
独身男性が恋愛のリスクを十分に認識し、慎重な行動が恋愛を長続きさせるための鍵だと理解しているからなのです。
常に既婚女性ばかりを好きになる独身男性の特徴
ここでは、「常に既婚女性ばかりを好きになる男性」に焦点をあてます。
たまたま既婚女性に恋してしまった男性は、いつも既婚女性ばかり好きになるわけではないので、特徴としてまとめることができません。
しかし、既婚女性と恋愛送り返す男性には共通点があるので、参考にしてください。
普段から人とは違う行動をしたがる
ひとつには「普段から人とは違う行動をしたがる」という傾向があります。
いわゆる目立ちたがり屋なところがあるのですね。
例えば、ほとんどの男子がアイドルに夢中になる時期から、誰も知らないような洋楽ばかり聞いていて、人と違うことが自慢だったりしたタイプ。
「自分が普通の人々とは違う、独自の価値観を持っている」と自負し、自分のアピールポイントだと思っています。
そのため、既婚女性という恋愛対象に引き寄せられるのです。
感情に流された行動を取りがち
既婚女性に惹かれる独身男性の特徴として、「感情で行動しやすい」というパターンが見られます。
これらの男性は、自分の感情をおさえるのが難しく、一度好きになると、後先を構わずすぐに行動に移すこともあります。
また、情熱的な感情に身を任せるあまり、冷静さを失いがち。
現実のリスクや問題を見つめることが難しくなります。
リスクを考えて踏みとどまるよりも欲求を満たすことが優先し、「自分は大丈夫、バレるわけがない」と信じ込んで疑わない。
理性や現実よりも感情を優先する心理にとって、既婚というハードルは、特に高くはないのです。
既婚女性に対してどこか客観的
既婚女性と恋愛を繰り返す男性は、既婚女性に対して「何となく客観的」です。
既婚女性の話を他人事で聞いたり、割り切った関係であるようなことを口に出します。
好きな気持ちはあるので、愛情表現はしてくれますが、ふとしたときに客観的な態度をとります。
例えば、既婚女性の家庭や子供の話を聞いておきながら、「家庭は大切にしなよ、夫婦円満が何よりだから」とアドバイスしてみたり。
「俺もいつか結婚したら…」と他の女性と結婚することが前提で付き合っているような一言をサラっと言ったりします。
これは、既婚女性のことは好きでも、彼女と結婚するリアルな未来は見えないので、このような客観的な態度になります。
友達との飲み会などに連れていかれる
友達に紹介されると「好きだからこそ紹介してくれたように見えますが、男性心理には女性心理と違う特徴があります。
男性は、「本命の女性の話は他人にはしないけど、女性と遊んだ話は武勇伝として友達に自慢したがる」という傾向がある。
これは女性が「本命の男性の話は友達にするけど、行きずりの恋や、一晩だけの恋愛の話はしない」という傾向とは真逆の行動パターンです。
もしかしたら、積極的に友人との飲み会に誘われ、「今付き合っている人」と紹介されるときは、独身男性が「既婚女性にもモテる」という武勇伝にされている可能性もあり。
何より、既婚と独身という関係が周りの憶測を呼び、おかしな形で噂が広まる可能性もあります。
中には、既婚女性ばかりを招いて飲み会を開くような独身男性もいるので、心にとめておきましょう。
独身男性に本気で好きになられたときの対処法
独身男性から好きになられたとき、どう対処するかは簡単ではありません。
自分自身の感情と向き合いながら、その場で最善の選択をするため、「私はどうなりたいか？」と自分に問いかけつつ、その答えに合わせて行動をしていきましょう。
離婚する気がないのであれば、独身男性との関係を断つ
相手の独身男性があなたのことを大好きだったとしても、あなた自身が離婚する意志がないのであれば、独身男性との関係は断つべき。
結婚しているということは「家庭」があり、それはあなた自身の生活の一部であり、あなたの人生そのものです。
独身男性との恋愛は、全てを失うリスクがあります。
家庭を壊す可能性があるだけでなく、平和な毎日、あなたと相手の社会的立場や金銭も奪われるかもしれません。
もし、あなたがその独身男性に対して好意を抱いていても、離婚する決断ができないのであれば、早期に関係を断つことが最善の策。
これは、あなた自身を守るためであり、また、相手の独身男性に深い傷をつけることを防ぐためでもあります。
愛情が深まれば深まるほど、別れの痛みも大きくなることを忘れないでください。
良い友人関係に留めておく
どんなに独身男性からの好意を感じても、あなた自身も彼が気になり始めても、その関係を良い友人関係に留めておく。
2人の関係を「良い友人」に留めることは、あなた自身、そして彼を守るための重要な手段です。
友人関係には、恋愛関係のようなリスクはありません。
相手を気にかけ、大切に思う感情はそのままに、友人の範囲を超えないようにすることで、混乱や傷つけ合うリスクを避ける。
時間が経つにつれて、自然と恋心は薄れていくでしょう。
独身男性も新たな好きな人を見つけ、あなたの心も再び夫に向かう可能性があります。
それでも心が揺れるときは、自分の感情を大切にしつつも、既婚という立場を忘れずにいることです。
改めて夫の良さや家庭の大切さを見なおす
まずは一息ついて、あなたの夫、家族、家庭を見渡してみましょう。
あなたの隣には夫がいます。
そしてその周囲には、あなたたちが一緒に築き上げてきた家庭が存在します。
これまでのあなたたち夫婦の歩みの中には、数えきれないほどの思い出や経験、そして共有した時間が詰まっています。
もし心が揺れ動いているなら、一度立ち止まって自分に問いかけてみてください。
「本当にこの家庭を捨ててまで、独身男性との関係を続けるべきなのか？」と。
心ときめく感情に心が奪われたとき、目の前の幸せが見えにくくなることもあります。
しかし、一度立ち止まり、深呼吸をして、自分自身と向き合う時間を持つことで、本当に大切なものが見えてくるかもしれません。
それは夫との絆かもしれないし、家庭の暖かさかもしれない。
その答えを見つけるためにも、自身の心と向き合うことが重要です。
独身男性が既婚女性を好きになる瞬間：本気の恋とは？
悲しいですが、既婚女性を好きになった独身男性の恋が実る確率は、非常に低いです。
しかし、なかには既婚女性との恋を実らせ、幸せな結末を迎えたカップルがいるのも事実です。
もしも、離婚や再婚を考えるほどにお互い好きであれば、それは本当に何か特別なご縁があるのかもしれません。
冷静な行動をとりつつも、あなた自身が本当に幸せと感じることを大事にし、幸せになることを優先してください。
あなたの生活が、愛に囲まれた幸せなものになりますように。