たとえ本当に愛し合っていても、不倫を成就させるのは難しい。
現実には、不倫の恋が実り、幸せな家庭を持つ確率は10%前後と言われます。
(その家庭が末永く続く確率は、もっと低くなる)
不倫の成就が難しい理由は、「好き」だけでは乗り越えられないものが多いから。
金銭、親子関係、社会的立場など、想像もつかない大きな壁が重くのしかかります。
しかし!
中には、そんな重いものをすべて跳ね除け、離婚してまで不倫の恋を実らせる人もいます。
いったいどのようにして、難しい恋を成就させたのか。
数少ない事例から見てみます。
芸能人の実例から学ぶ・既婚男性が離婚するまでのストーリー
まずは、世に多く出ている芸能人の不倫成就から、どんなストーリーかを見てみます。
離婚のきっかけ第1位は不倫発覚
離婚して不倫相手と再婚に至るきっかけの多くは、不倫がバレること。
不倫の事実が明るみに出て、その後「離婚→再婚」の道をたどるケースが最も多いです。
大騒ぎになったケースとしては、元モーニング娘。の矢口真里さんの夫が現場を目撃した事件。
また、俳優の松田優作さんと松田美由紀さんは、不倫関係だったとき、松田美由紀さんが自殺未遂がきっかけで、当時の優作さん夫妻の離婚に発展したとの話です。
恋愛マニュアルでは、「絶対NG!」と言われるような重たい事件ですが、松田さんご夫妻は、その後結婚し、3人の子供に恵まれています。
わからないものです。
既婚者の恋は実っても、仕事を失う危険性もあり
不倫発覚後は、社会的制裁が待っているケースも多いです。
内村光良さんと徳永有美さん夫妻も、一時期は2人揃って仕事が激減したといいます。
矢口真里さんは1年間の芸能生活自粛。
今は皆さん、仕事も復帰されていますが、当時はとても辛かったのではないでしょうか。
高額の慰謝料を支払うケースもあり
多額の慰謝料により離婚を成立させ、不倫相手と再婚するケースもあります。
金額で言えば、沢田研二さんが当時、支払った慰謝料は18億円、内村光良さんは5,000万と報じられています。
まだいる!離婚し、本気の恋が実ったカップル
他にも、不倫の末に離婚し、恋が実ったケースもあります。
- 愛川欽也さん・うつみ宮土理さん
- 岡田准一さん・宮崎あおいさん
- 市村正親さん・篠原涼子さん(後に離婚)
- TERUさん・大貫亜美さん
- 安達祐実さん・桑島智輝さん
- 桜井和寿さん・吉野美佳さん
- 石橋貴明さん・鈴木保奈美さん(後に離婚)
- 奥菜恵さん・木村了さん
- 野村克也さん・野村沙知代さん
- 布袋寅泰さん&今井美樹さん
けっこういらっしゃるように見えますが…。
多くの不倫のニュースから見ると、ほんの一握りですね。
既婚男性の本気の恋は、なかなか実らないようです。
本気の恋が実った!再婚に至った既婚男性に話を聞いてみた
ここからは芸能人ではなく、一般男性のリアルな本気の恋からの離婚~再婚のお話です。
色々なご意見までお伺いしました。
お話を聞いた人
Iさん・34歳
当時、僕と奥さんは、同じ会社で働いていました。
子供はいなくて、夫婦関係は薄っぺらく、会話も少ないような仲でした。
彼女と知り合ったのは、共通の飲み仲間を通じてです。
同じ趣味の仲間10人くらいでしょっちゅう飲んでたんですけど、ある日、そこに彼女が来たんです。
なんか気が合って、すぐに不倫関係になりました。
飲み仲間は、僕たちが付き合い始めたこと知ってたけど、否定する人は誰一人いなくて、みんなとの関係もそのまま続きました。
どこから聞いたのかはわからないけど、早々に奥さんにはバレてたようです。
ある日、奥さんと一緒に車に乗ってたときに「●●さん(彼女のこと)と付き合ってるんでしょ?」って突然言われて、思わず急ブレーキ踏みそうになりましたよ。
名前までバレてるんで言い訳も出来ず、そのまま離婚の話になるという急展開。
翌日には家を出て、彼女のうちに転がり込みました…。
奥さんが同じ職場だったので、当時の上司にはきつく叱られました。
でも最後は、上司が僕たち夫婦の仲裁に入ってくれて、慰謝料とかの話までお世話してくれました。
僕の上司のお世話はそこで止まらず、なぜか彼女の上司にも会わせろって言いだして…。
面倒だなと思ったけど、彼女の上司は僕たちの飲み仲間の1人だったんで、そんな面倒な話に快く付き合ってくれると言ってくれました。
結果、僕と彼女、僕の上司と彼女の上司の4人の不思議な話し合いが行われたんです。
僕の上司は
「人の家庭壊してんだから、責任とって2人は結婚すること。」
「結婚するだけじゃなく、女性は彼女は仕事を辞めて家庭を守ることに専念してほしい。」
とか、おかしなとこまで口を出し始めました。
ただ彼女にも僕と結婚して仕事を辞める意志があったようで、そこは彼女の上司の協力もあって、スムーズに仕事を辞める話になりました。
僕は部署移動になり、奥さんからかなり遠い場所に転勤が決定。
いわゆる左遷です。
そこからは、もう流れに任せるように、彼女と同棲~奥さんと離婚~引っ越し~再婚という流れ。
あーー、彼女の両親は、最初スゴイ怒ってました。
反対こそされなかったけど、「なんでウチの娘が、こんなバツイチのおっさんと結婚するんだ⁉」って納得いかなかったみたい。
それでも彼女が初婚だったこともあり、結婚式をあげることには賛成してくれました。
奥さんへの慰謝料は、300万くらい。
夫婦の貯金と僕の貯金、全部合わせてもそれくらいだったんで、さすがにそれは全部奥さんにあげた形です。
今、あのころを振り返ってみても、不思議なくらいトントン拍子ですよ。
300万なくなったし、左遷もされて情けない気持ちもあったけど、クッソ泥沼な状況には一度たりともなりませんでした。
あまりにもあっけなくて、再婚するって実感もわかなかったくらい。
今は彼女との間に2人の子供が出来て、平和にくらしています。
Q.なぜ離婚して彼女と再婚出来たんだと思いますか?
俺たちはただ運が良かっただけ。
もし展開が違って、当時の奥さんが離婚に応じず、彼女に慰謝料を請求したりと大きな揉め事になってたら、再婚は出来なかったかもしれないね。
だって、そんな揉め事に彼女を巻き込めないでしょ。
金銭的にも大きな苦労をかけることになるし、社会的なダメージも半端じゃない。
Q.既婚者で恋をしている人、既婚者との恋をしている人に伝えたいことはある?
ここからは、僕の個人的な意見。
不倫の恋を貫いて、離婚から再婚にいたるには2つの条件が必要だと思う。
1つはもちろん、彼女を本気で好きかどうか。当たり前だけどね。
2つめは、2人が正式に夫婦になるためにクリアするべき壁が、超えられる壁かどうかってこと。
いくら彼女のことを好きでも、立ちはだかる壁がでかすぎて、諦める人もいるんじゃないのかな。
壁ってのは、経済的なこと、子供のこと、住むところ、仕事、収入源とかのこと。
離婚して好きな女とやり直すには、今の生活をガラリと変えなくちゃいけないんだから。
その壁を超えるのに、自分ひとりが苦労すれば超えられるんだったらいいよ。
でも、結婚するからには、2人で一緒に超えないといけないから、彼女だって大変な思いをするんだ。
子供のことは、苦労プラス罪悪感までついてくると思う。
好きだからこそ、そんな思いはさせられない!って諦めてる人、多いと思う。
もう一度言うけど、僕たちの前には、本当に低くて、簡単に超えられる壁しかなかったからスムーズだっただけの話。
そして、ほとんどの人たちの場合、超えられない壁がどどーんとそびえているんだと思う。
家族のこと、お金のこと、社会的なこと。
なんだか切ないけどね。
なぜ既婚男性と辛い恋にハマるの?それが男と女のつながりの不思議
いろいろな人の既婚男性の恋の結末を見て思うことは…
運命のいたずら感、あるなと。
よく
「ご縁があれば、とんとん拍子にすすむ」
「前世では一緒になれなかったので、今世で添い遂げる」
なんてスピリチュアルな話をききますが…。
今、とんとん拍子なカップルも、前世ではいろいろあったのかもしれませんね。
その分、今がスムーズなのかも。
「愛」だけでは乗り切れない既婚男性の本気の恋。
「本気の恋なら離婚も可能」と一言では言えないようです。