一度別居してしまった夫婦が復縁する確率は低いといいますが、本当でしょうか。
いえ、別居から復縁できた人の話は、実はたくさんあります!
別居まで発展した夫婦が、夫婦関係を修復し、復縁するまでにやったこと、やってはいけないことをまとめました。
別居から復縁した人の話を聞く!リアルな夫婦の復縁体験談
1度は別居まで発展。
離婚寸前の夫婦関係の修復をして、今なお仲良し夫婦として暮らしている方の実際の体験談を紹介します。
お話を聞いた人
Kさん・50代
Kさんは27歳のとき、4つ年上の夫と結婚します。
その後、2人の子供に恵まれますが、結婚13年目にして夫と別居。
しかし離婚することなく、2年後には再び同居を開始。
子供が2人とも独立した今は、旦那様と2人で仲の良い暮らしをつづけていらっしゃる。
別居した原因は?
当時、夫の会社が自宅から遠く、通勤に時間がかかるのが負担だということで、夫1人が会社の近くに家を借りて住むようになりました。
でも実態は、夫婦がすれ違ってケンカばかりだったので、離婚覚悟の別居でした。
離婚せず、よりを戻した理由は?
大きかったのは、子供の存在です。当時子供は中学2年生と小学校5年生でしたから、やはり親の存在は大切だと痛感させられたこと。
あとは私自身も別々に暮らしてみて、改めて夫のありがたみがわかりました。
別居から復縁までにかかった期間は?
2年です。1年経った頃に、一度「もうムリかなー」と思ったことはありましたが、子供を通じて話す機会があったので、時間はかかりましたが元に戻れました。
旦那様と復縁して良かったと思うことは?
今年51歳になり、今でも夫と仲良くやれていることです。
老後を一人で過ごすより、やはり助け合える夫婦がいた方がいいですものね。
今は仲の良い夫婦4組の仲間で定期的に旅行などにも行っていますが、仲の良い夫婦ばかりが集まると、とても楽しいです。
別居するほど上手くいかなくなる原因は何?
ここでもう少し突っ込んで話をきいてみましょう。
まずは、夫婦がすれ違いだすきっかけから聞いてみます。
その原因とは?
夫婦間の単なる「違い」が「欠点」に見えてしまう
2人の人間が一緒に生活するわけだから、価値観や良いと思うことが違うのは当然でしょ?
その違いに不満を持つんですよね。
食事のあと、食器洗って片付けてからゆっくりしたい私。
とりあえずゆっくりしてから片付けすればいいと思う夫。
そんな夫に「だらしないな」と感じれば「違い」が「不満」になるわけです。
なるほど。
「私とは違う」では済まず、「だらしない」という欠点に見えてくる。
不満はお互い様なのに、自分だけ不満があると思ってしまう
1度、私にダメ出しばかりする夫に「なんで私にダメ出しばっかりするの?」と不満をぶつけたんです。
そしたら、夫も「俺だって我慢してる!」って言われて驚きました。
夫も全く同じ不満を私に持っていたんです。
不満も我慢も夫婦であればお互い様。
妻が我慢していることがあるのと同じように、夫にも我慢していることがあるってこと。
不満を言ったら、不満を言い返されたので、さらに不満を言い返していたら、取り返しのつかない大喧嘩に発展しました。
まさにその結果が、別居の引き金です。
「私だけが我慢してるのに…」と思っているうちは、夫婦関係の修復は難しそうですね。
小さな夫(妻)の行動にイライラがたまる…
夫婦関係がうまくいっていなかったときは、夫の行動にイライラしてました。
ちょっと帰宅が遅いだけで「何してるんだろう?」とイライラする。
そこから考えが膨らんで「こんなに遅いなんて、何考えてるの?」とか発展しだして。
結果、夫が帰宅したときに優しくできない。
そして、夫もイライラしだす。
帰ってこなくてもイライラ、帰ってきてもイライラ。
夫婦だから仕方がないけど、どちらか1人がイライラしていると、必ず引きずられますからね~。
自然と夫婦の空気が悪くなります。
当たり前ですが、小さな不満の積み重ねなんですね。
やがて夫婦の空気が悪くなり、常に2人がイライラした状態に突入してしまう。
防げないものでしょうか。
これはNG!夫(妻)との復縁がうまくいかない行動とは
当時、別居に突き進んだKさんが語る、夫婦で復縁したいならやってはいけないNG行動とは?
逃げ場がなくなるまで徹底的に夫(妻)を追い込む
喧嘩したときなど、相手の言い訳を徹底的につぶしたりすること。
少しは夫(妻)に逃げ道を残してあげることが大切なんですね。
ダメ出しを連発したり、黙り込んだ夫(妻)に怒りをぶつけ続けたりとかもですかね。
メンヘラがかった行動をする
夫婦喧嘩がピークになると、ついついやってしまう行動。
物を投げたりとか、外に聞こえるほどの大声で叫んだり。
私、1度赤信号で止まっている車から降りようとしたことがあって、夫に必死でとめられました。
「なんでわかってくれないの~?」と思うからこそ、つい行動も過激になる。
でも、夫婦関係修復には程遠い行動なんですね。
意地を張る・素直にならない
ケンカした後「謝ろうかな~」と思っても、なんか意地になって謝れない。
ついつい夫(妻)を無視し続けたりして…。
無駄にケンカが長引きます。
「私も悪かった」の一言が言えない。
悪循環が続いているときは、なぜか素直になれないんですよね。
日常、小さなところで起きそうな意地の張り合い。
実はこれが夫婦が離婚に向かう大きなきっかけとは…。
例え別居からでも復縁はできる!うまくいく秘訣とは?
夫婦復縁のキーワードは「ありがとう」「ごめんね」
月並みすぎるかもしれませんが、これしかありません。
「ありがとう」「ごめんね」
これだけで関係が潤滑になります。
本当に?
1度気持ちが離れても戻るの?
本当です。
今、よく一緒に旅行する夫婦がいるんですけど、夫婦仲で言い合うありがとうは、1日で70回を超えるそうです!
関係がギクシャクしてくると、「ありがとう」が言えないんですよ。
最初は言い出しにくいけど、1度言えば習慣になるから。
ちゃんと「ありがとう」って言うべき。
「あざす!」とか「どうも」とかじゃダメですよ。
不思議なことに、私がありがとうと言い始めたら、夫も「ありがとう」と言ってくれるようになりました。
「ありがとう」は魔法の言葉ですね。
「ごめんね」も同じです。
ケンカに発展する回数が激減します。
喧嘩に発展したあとも、すぐに「ごめんね」っていうことですね。
喧嘩してるから、ムッとしてるでしょ?
そんなときに謝るのは難しいけど、ケンカしなければ得することも多いし、割り切って謝るようにしてます。
怒りが抑えられなくなる前の「ごめんね」は、大切な砦になりそうです。
夫(妻)にイチイチ干渉しない
これも大事なんですけど、夫婦関係がうまくいっていないときほど、相手のことを干渉しています。
「なんでこんなところに置きっぱなし?」
「どうしてそんな言い方するの?」
「帰宅せずに何してるの?」
とかね。
Kさん曰く、夫の存在を適度に放置するのだとか。
置きっぱなしにしているものも、夫本人が気づけば、片付けてくれます。
それまで放っておけばいい。
ショッピングモール行ったって、行きたいところが違えば別行動すればいいんですよ。
無理に合わせる必要もないし。
干渉して、相手の存在を気にすれば気にするほど、自分の思う通りに動いて欲しいと思うようになる。
それが夫婦関係が悪くなる1つの原因だとか。
無駄な夫婦ケンカをしない・長引かせない
ケンカするほど仲がいいというけど、あれは嘘です(きっぱり)
ケンカはしないに限るし、もししてしまっても早く終わらせるのがいいです。
避けては通れない夫婦喧嘩ですが、実は無駄にケンカしていたり、終わってもいいのに長引かせていたり。
これでは「ケンカ癖」がついてしまいます。
ケンカにも一定のパターンがあるんですよ。
旦那の荒々しい一言始まるとか。
ケンカしたら無視が始まるとか。
旦那の荒々しい一言は出来るだけ流す。
ケンカした後ほど話しかける、とかにすればギリギリ喧嘩に発展せずに済むことが増える。
70代の円満ご夫婦に聞いた名言、夫婦仲をよくするためには「とにかく無駄なケンカは避ける!」がKさんの心に残っているそうです。
あわせて読みたい夫婦喧嘩で同じことの繰り返し・どうすれば悪循環をとめられる?
夫(妻)にしてあげたことに見返りを求めない
これも小さいことですが、夫婦関係がうまくいかなかったときは、夫に何かしてあげたら「私にもしてほしい」って思ってましたし、チクチクと嫌味を言っていました(笑)
でも、それをやめたんです。
見返りを求めないって、ちょっとばかり勇気がいることですよね。
ささいなことです。
お肉を焼いたら、大きな方を夫にあげたり(笑)
1番風呂は夫に入らせてあげたり。
その程度の小さいことだからこそ、見返りを求めなかったのかも(笑)
でも、夫も気づいてくれましたよ。
「たまには先にお風呂入っていいよ」って言われたときは、「あー、わかってくれてるんだ!」と思って嬉しかったです。
小さな心遣いが、やがて大きな感謝に発展するのかも。
夫婦であってもあいさつをちゃんとする
あいさつって、そのまま「おはよう」とか「おやすみ」のことですが、これ大事。
喧嘩しても必ず挨拶だけはするようにすると、1日中無視とか出来ないんです。
相手から返事がないときでも、「おはよう」「おやすみ」「いってらっしゃい」とか言うようにします。
喧嘩した翌朝、「おはよう」と声をかければ、「おっ!機嫌なおったのかな?」と感じられる。
普段から挨拶する習慣があれば、仲直りのきっかけが簡単につかめるということです。
ズバリ!冷え切った夫婦関係を修復した最後の一手とは?
1度は別居にまで発展したKさん夫婦。
もう一度復縁するまでに至った理由とは?
これまた月並みですが、「やっぱり一緒に住んだ方が良くない?」と私から提案しました。
もちろん、重要な決断なので、1度の話し合いではうまくいかなかったそう。
1度の話し合いで、完全に夫婦関係を修復しようとは思いませんでした。
定期的にコンタクトを繰り返しながら、「一緒に住んだら、ご飯とかまたみんなで食べられるよ」とか具体的な話をしながら。
根気よく、何度も繰り返し話しているうち、やがてご主人が歩み寄ってこられたそう。
夫が別居を切り出したのは「通勤に時間がかかるから、会社の近くに住む」でした。
私は言い訳と思っていましたが、実は通勤の問題は本当に大きかったみたい。
結果、元住んでいた家は引き払い、夫の会社の近くに新しく家を借り、そこでまた家族みんなで住むことにしたんです。
夫が生活しやすいように考えてくれたことが、最後の復縁につながったのだとか。
夫を元住んでいた家に戻るように説得して、もし戻ってきても通勤で負担がかかったと思います。
夫としては、通勤時間が短いままで、再び子供と暮らせるのが良かったと思います。
引っ越しは大きな決断だったようですが、結果的には冷え切った気持ちを戻す大きな引き金になったようですね。
復縁だけが正義じゃない!復縁してもうまくいかない夫婦関係とは
Kさん曰く、離婚した方がいい夫婦関係もあるとのこと。
その関係とは?
上記の問題は根がとても深く、よほどのことがない限り改善が難しい問題です。
夫婦なので、当然夫婦喧嘩はやむを得ない、100%避けて通ることは出来ません。
しかし、夫(妻)に暴力をふるったり、行き過ぎた暴言を吐くのは許すべきではない。
お酒も楽しく飲むのなら良いですが、生活に悪影響を及ぼすような飲み方や、酔っぱらって暴力を振るうなどの問題を起こすのは、当然よくない。
度重なる浮気は不倫を繰り返すのも一種の習性です。
お金、ギャンブルの問題も生活に与える影響が大きい。
収入の多い少ないにかかわらず、その使い方が問題です。
お金をあるだけ使ってしまう、借金してまでギャンブルが辞められないなどは、改善が難しい悪癖です。
こういう習性は、結婚前に完全に見抜くことが難しく、結婚して相手が完全に自分から逃げられない関係になったときに本性を現すと言われます。
この厄介な悪癖を見抜いたときには、深みにはまる前にサッサと離婚する方が良いと言えます。